1/144や1/100のガンプラの顔を改造するとなると、かなり細かい作業になり、マスクを削り込んで小顔化するなどの比較的お手軽なもの以外はなかなか手が出せない難しいイメージがありますが、SDなら…
という事で、今回はこれまでに私がやったSDガンプラ(ガンダムタイプ限定)の「顔」、ポイントとしては「目(+マスク)」の改造になりますが、それについて少し書いてみます。
⬛︎【作例1】BB戦士7 νガンダム (2019.9)
パッケージイラストに寄せて顔以外にも色々と改造していますが、とりあえず今回は顔(目とマスクの部分)だけの話です。
頭部パーツから顔の部分を切り取って石粉粘土を詰め込みざっくりと造形後、エポパテ、ラッカーパテで整えました。マスクは切り取ったものを少し切り詰め、それを再び戻して利用しています。Ξスリットはサイズ感が合わなかったので彫り直しました。
⬛︎【作例2】BB戦士19 フルアーマーZZガンダム (2021.1)
キットのままの顔がなんか私の中のZZのイメージと違ったので、νガンダムの時と同じように頭部パーツから顔部分を切り取ってパテを詰め込み造形。切り取ったマスク部は少し小さく切り詰めてから戻しました。
ついでにハイ･メガ･キャノンをボリュームUP。
⬛︎【作例3】BB戦士248 ガンダムアストレイ (2024.1)
ネコ耳やその他色々とオリジナル改造していますが、これも目の部分の改造だけを見てください。
私はかわいい系のSDが好きなので、リアルな感じの奥まった鋭い目を改造しました。
このキット、作例1、2のものとは違い 目のパーツが頭部パーツとは別になっているので切り抜き作業が不要で楽でした。
目のパーツの上にエポパテを盛って形を整え、それを頭部パーツにはめ直せばOKです。
⬛︎【作例4】SDEXスタンダード007 ガンダムアストレイ レッドフレーム (2024.3)
こちらも作例3と同じでネコ耳が付いたりしていますが、今回のポイントは顔の部分です。
SDEXスタンダードのアストレイはBB戦士248のアストレイよりも頭のサイズが小さめ。作例1、2の初期のBB戦士とほぼ同じサイズでした。
頭部のデザインはBB戦士248と同じようにリアル頭身寄りのカッコいい系なので、これも私好みのかわいい系に改造しました。
頭部パーツと目のパーツ、更にマスクパーツが別れているので今回紹介の作例の中では一番「顔」改造がしやすいキットでした。
⬛︎ 目はふんわりと凸になるように
かわいい系のSDの場合、それは機械(ロボット)ではなく生物的なキャラなんですよね。なので目は生き物の目、眼球のイメージで、平面ではなくふんわりと丸くなるようにパテを削って形を出しています。
⬛︎ 瞳
全体はささっと緑色で塗装するとして、瞳をどう入れるかです。
美少女系フィギュアみたいに複雑にキラキラさせたりするわけではないので、筆やペンで少し大きめの黒点とハイライトの小さな白点をちょんちょんと乗せてやるくらいでいいのですが、簡単に言えてもそれがかなり神経を使う作業なんですよね。
作例1、2は手描きです。
作例3、4は、キットに付属しているシールの余白部分を黒く塗り、それを穴あけパンチで丸く切り出したものを貼って使っています。ハイライト部はシールに塗った黒塗料を爪楊枝で軽く削り落としました。
手描き(塗り)の場合はミスしても拭き取って描き直しやすいように下地の緑をラッカー塗料、瞳にファレホを使っています。
⬛︎最後に
作例1、2は切った貼ったの工作と粘土造形の慣れも必要と思うので「簡単改造」として勧められるものではないかもしれませんが、SDの大きな頭部は「顔」改造するのには扱い易いサイズですので、「顔」改造の入門にはアリかと思います。
作例3、4は比較的簡単にできる改造なので、近頃のカッコいい系のSDの顔をかわいくしたい方はお試しください。