皆さん、ガンプラ撮影してますか？（笑)
今夜はガンプラを撮る時、使うカメラによってどのように画像に違いが出てくるか比べてみようと思います。
今回撮影に使ったのは、iPhone14Pro、コンパクトデジカメPanasonic TZ95、フルサイズミラーレス一眼Canon EOS RP（シグマ50㎜マクロ装着）です。
もちろんカメラは設定によって、撮れる画像は変わってきます。今回はなるべくイコールの設定コンディションに揃えるよう努力しましたが、各カメラの特性上、完全に数値設定を揃えることが出来なかったことはご容赦ください。
撮影環境はトップのサムネイルに上げたとおり、撮影ボックスにLED２個を点灯、黒背景を使用しています。
被写体にはEGのRX-78ガンダムをパチ組みしたものを用意しました。
まずは、比較に当たっての基本となる画像として、iPhoneでの撮影です。このビルダーズノートに投稿される皆さんの多くもスマホで撮影されていると思います。
ISOはカメラの感度。この数値が大きければ大きいほど暗いところでも撮影できますが、あまり大きくなるとザラザラした写真になります。
48㎜…は焦点距離／画角（厳密には焦点距離では無いのですが、説明がややこしいので割愛）
ザックリ言うと写真の視野範囲と思っていただければ。50㎜が人間の視野とほぼ同じ範囲で、数値が少なくなればなるほど広く（広角）、大きくなれば狭く（望遠）となります。
HGサイズのような小さなガンプラに近づいて撮影すると、ピントが合っている箇所とそうで無い箇所で「くっきり感」に違いが出てきます。これを「被写界深度」といい「浅い／深い」で表現します。
被写界深度が「浅い」とくっきりとボケの差が大きくなり「深い」とその差は少なくなります。
スマホカメラは、その被写界深度の差が極めて少ない特性を持ちます（被写界深度が深い）
欠点として、iPhoneのみの特性かもしれませんが、画像をハッキリクッキリさせようとする画像処理プログラムの作用により、「表面処理のアレ・キズや色ムラが本物よりも強調される」という欠点があるのは頭痛のタネですね。
続いてコンパクトデジカメのPanasonic TZ95。実はこのカメラ、僕が完成したガンプラの撮影に最も良く使ってるカメラでもあります。
このカメラは各種パラメータを設定可能なため、ISO感度をiPhone撮影と同じ200に合わせました。
焦点距離／画角は「50㎜相当」になるようにズームを調整、明るさなどについては見かけ上がほぼiPhone撮影時と同じになるようにしています。
※わかる人のみわかるように注釈を加えると、あえて絞りは開放で撮影しました。
「くっきり感」については、iPhone以上に優秀です。この画像再現度が僕がこのカメラを好んで使う理由のひとつです。
反面、画像にザラザラ感が少し感じられます。拡大しないと分からないレベルではありますが…
最後にミラーレス一眼カメラであるEOS RP。このカメラは僕がガンプラ以外のもうひとつの趣味である写真撮影に主に使っているカメラです。
ISO感度は先の二種に合わせて200、焦点距離/画角については「50㎜レンズ」による、掛け値無しの50㎜です。
※今回も分かる人にだけ分かる注釈を加えると、他の二機種との差をわかりやすくするため、あえて絞りを開放しています。
くっきり感は拡大前からそれとわかるくらい、ボケてる部分との差が大きいです。
その代わり、ザラザラ感は非常に少なく自然な表現をしているのが分かるかと思います。
以上、三種のカメラの比較画像を出してみました。
最も高級かつ高性能なはずのミラーレス一眼が「意外とガンプラ撮影向きではない」と思われた方もおられるのでは無いでしょうか？
実際「フルオートで何も考えずに撮る」のであれば、一眼はガンプラ撮影に向いてないと言えます…が、しかし、一眼の強みは「設定をいくらでも好みに変えられること」と「高感度にした時の画質の荒れが極めて少ない」ことにあります。
金銭的に余裕があり、撮影テクや機材を本気で向上させたい時には、一眼を選択肢に入れるのも良いかと思います。