　ツインアイのみシールを貼ったパチ組みキットレビューです。主に可動について、自分が気になった部分のみ言及していきます。どんな表情が出せる機体なのか、写真も色々撮ってみました。ちょっと長い記事です。ポージングは適当に想像したもので、特にネタバレはありません。
　手足の可動　いわゆる片持ち関節という1軸可動です。そもそも手足が細長く干渉しない形状になっていれば、1軸でも十分に曲げれるようです。逆に言えば従来の二重関節は、二段階右折のように「干渉を避ける可動構造」だったのかもしれません。
　股はモモのパーツが少し干渉しますが、ロール軸を使えば開脚できます。根元の股関節は昨今あまり見なかったボールジョイント接続で、股の接続位置を上下に若干調整できたりします。
　エヴァ的なスタイルなので、ガンダム的でないポージングも似合います。
肩の可動
　肩アーマーの可動軸が体の外側に付いています。そもそも独特な肩の形状をしているのもありますが、なるべく体の外側に可動軸が付いている方が干渉せずに動かせるのかもしれません。通常の肩アーマーでも試してみたい可動方式ですね。
　肩関節には回転軸があり上下・前後に腕を出せます。シードアクションシステムのような引き出し機構ではありませんが、シンプルな構造で見た目を損なわず且つ必要十分な可動だと感じました。
首の可動
　　素晴らしい首の可動です。まず首のジョイント位置が極力後ろ側になっています。襟足がないタイプの頭なら、こちらの方がより干渉せず上を向きやすいようです。SDCSキャリバーンでは首の座りがやや悪くなった印象がありましたが、こちらはそんなこともなく。　また、「上下の動きを純粋に担う回転軸」＋「全方位に動くボールジョイント」で可動の役割を分けています。シードアクションシステムだと「上がボール＋下が回転軸」だったのでソレの逆パターンですね。さらに根元の水色の部分もめり込むように可動し、人間のような首の構造です。狭い場所にただ可動軸を増やしただけだと結局ぶつかって思うほど動かないのですが、こちらは3軸がそれぞれの役割をうまく果たしている印象です。　
　根本を前にめり込ませ首を上にあげれば、顎先をグイっと前に出したような表情付けに。
　屈んだような姿勢の時も、首の上への可動が活きてくる。
　「不利体勢から攻撃に転じる瞬間ににまず先に首が相手の方を向く」という表現もしやすいです。ちなみにこちらはすぐ上の写真と全く同じポーズでアングル変えただけです。
腹の可動
　腹は３軸で蛇腹のように曲がります。根元部分はせり出し機構で、パンツからはみ出たケツのように上に出てきます。曲げた時に露出する内部フレームにディティールを入れたりすると、より目を引く可動部位になるかもしれません。
　ただ、動かしてたら塗装剥げは避けられそうな部分があります。ここと片持ち関節は、クリアランスは配慮されてはいるものの塗装剥げ対策にちょっと頭を悩ませることになりそうです。
足首の可動
　
　足の甲がない。というか足が片側半分しかありません。そもそも「干渉するモノがない」ので足首の可動域が丸々活かせる状態です。ジークアクスは優秀な可動軸を持ってはいますが全体として、「そもそもぶつかるモノのないデザイン、可動軸ではなく干渉しない形状で可動域を確保している」ような印象も受けました。
形状
　アーチや空洞の部分が各所にあるので、トンネル構図的に囲って顔を注視させるような演出がしやすい機体です。
他ポージング
　極端な前傾姿勢がサマになります。肩アーマーのシルエットの取り方も面白いです。
ビームサーベルを使って。
　ライフルを使って。
　斧を振って。マスク部分は縦に長く厚ぼったくみえたり、シャープにも見えたり。キービジュや予告などで見たマスクの印象が立体でよく再現されてると思いました。
 よく動くだけに空振りのポーズでは寂しいので、早く絡ませられる機体が欲しいですね。終わりに
　写真は１０枚くらいに抑えようかと思ってましたが、結局たくさん撮ってしまいました。人間のような体型をしてるので、色んな表情を探せる機体だと思います。
　ジークアクスは新作発表からプラモ発売まで早かったですね。水星の魔女が最新作じゃなくなる寂しさもちょっとありますが、比較的近い時期に放映するのは「世代をつくる」うえでは重要な事なのかもしれません。G・W・XやSEED・DESTINYのようにのちのち括られるようなムーブメントになるのかどうか、ジークアクスの今後に注目していこうと思います。